家庭内暴力モラハラ

2024年03月13日 14:12

家庭内で起こるモラハラ(モラルハラスメント)とは?5つの対応策を解説
パートナー(夫や妻)から、毎日ひどいことを言われる。これはモラハラ?」

モラハラ(モラルハラスメント)は、一般的に、精神的な嫌がらせや暴力を意味するものと捉えられています。
モラハラを受けていても受けた本人がモラハラとは気づけない場合もあり、被害が日に日に大きくなっていくケースもあります。
モラハラとは道徳に反した嫌がらせのこと

モラハラとは、モラルハラスメントの略です。
モラルは道徳や倫理、ハラスメントは嫌がらせなどの意味をもった言葉ですが、モラハラは、一般的には、配偶者や恋人など親密な関係にあるパートナーから繰り返される精神的な嫌がらせや暴力を意味するものと捉えられています。

(1)なぜ家庭内でモラハラが起きてしまうのか?モラハラをしやすいタイプ
モラハラを起こしやすいタイプには、次のような特徴がみられやすいと言われています。

自己中心的であり、自分の視点から判断することしかできない(パートナーの視点を考慮しない、否定する)。
常に自分が正しく、パートナーは間違っていると思う。

(2)モラハラされやすいタイプの特徴
モラハラをされやすいタイプには、次のような特徴がみられやすいと言われています。ただし、モラハラを受けた結果、委縮してしまいこのような特徴が生じることになってしまった、というケースも多いです。

場を収めるために、自分が間違いを認めたり謝ったりすることが多い。
自分の考えや意見をパートナーに伝えても否定・非難されることが多く、考えや意見を伝えることをやめてしまった

(3)モラハラによって引き起こされる病状

モラハラの被害を受けている当初は、「パートナーは疲れているから不愉快なのだろう」「私が悪かったからひどいことを言ったのだろう」などと思い、モラハラを受けている事実、それにより心が傷ついている事実に気づかないことも多くあります。
モラハラを受け続けたことが原因で、心身に次のような症状が出ることもあり、被害が深刻になるケースもあります。

モラハラとパワハラの違い~おこなわれる場所と暴行の有無~

モラハラと似て異なるのは、パワーハラスメント(パワハラ)ですので、少し説明します。
パワハラは、モラハラと同じように法律上の定義はありませんでしたが、パワハラによる自殺など痛ましい事件が社会問題化して対策の必要性が広く理解されることとなり、労働施策総合推進法が改正され(2020年6月1日施行)、法律上、パワハラの考え方が明確になりました。

法律によれば、パワハラとは、次のことを言います。

優越的な関係に基づいて、業務上必要かつ相当な範囲を超えて、労働者の就業環境を害されるもの

家庭内でモラハラととれる主な言動
家庭内で次のような言動がある時は、それはモラハラかもしれませんので、注意してみるようにしましょう。
客観的にみると、このような行動をとる側が悪い(モラハラをする側が悪い)とわかるのですが、当事者だと、そのことに気づかず、、そのことに気づかず、モラハラをされている側が自分を責めてしまうことがあります。

(1)パートナーをおとしめる
友人や親族、ご近所の方などの前で、パートナーをおとしめたりバカにしたりする言動をとる。
(2)暴言を吐く
日常的に、価値観や自信を傷つけるようなひどい言葉を投げつけて、精神的に相手を傷つける。
自分が暴言を吐いてパートナーを傷つけて満足したいだけなので、暴言に理由はないし、理由があっても一貫性がない
3)常に相手を否定して認めない
相手の意見や考え、希望を否定し、相手に、自分の意見の間違いを指摘されたり、意に沿わない希望を伝えられたりすると、不機嫌になったり怒り出したりする
4)うそをつく
パートナーについてうそを広めて、その評判を貶める。
パートナーの友人や親族にも、事実を歪曲して、パートナーに悪印象をもたせる言動をとったりする。
5)自分を正当化して間違いを認めない
常に自分の考えは正しく、その結果、想像通りにいかず失敗したり間違ったりしても、その原因は自分ではなく、パートナーにあるという態度を取り続ける。
整合性・一貫性のないことを言い続け、それを指摘すると憤慨したり、逆に責めたりする。

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